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自動車整備士の人手不足問題とは|整備士不足の原因と待遇改善に向けた取り組みを紹介

自動車整備士の人手不足問題とは|整備士不足の原因と待遇改善に向けた取り組みを紹介

自動車は物流や移動手段として生活に必要であり、メンテナンスに携わる自動車整備士の存在は不可欠です。そんな社会インフラを守る整備士が減少傾向にあります。この記事では、人手不足の原因や業界の現状、待遇改善のための動きについて解説します。
 

目次





自動車整備士の人手不足問題

全国的に自動車整備士の数は減少傾向にあり、慢性的な人手不足に陥っている現場は少なくありません。そのため、整備士の不足が原因で車の安全を脅かす深刻な事態を引き起こしています。
約5割の整備事業場で自動車整備士が足りておらず、そのうちの約1割にあたる事業場が運営に支障をきたしていると言われています。
そんな中、自動車技術の高度化による影響から、自動車整備士の需要はますます高まる一方です。

(参考:国土交通省「自動車整備士不足の現状と行政の取組」)



自動車整備士が不足している原因とは

自動車整備士が不足している背景には、少子高齢化や若い世代の車に対する関心の薄さが原因になっていると言われています。整備士を目指す人材が減っていることで、慢性的な人手不足につながっているのです。


少子高齢化

整備士が不足している原因の一つに、少子高齢化が影響であると言われています。
少子高齢化社会の波は本格的に到来し、特に労働人口の減少傾向が目立ちます。業界を問わず慢性的に人手不足に悩まされている職場は少なくありません。労働人口の絶対数が減っている以上、自動車整備士の数もおのずと不足するといった影響を受けています。
令和3年度の全国の自動車整備士全体で見た平均年齢は46歳です。民間自動車整備工場で働く整備士の平均年齢は50歳、ディーラーで働く整備士の平均年齢は36歳と言われています。
高齢化の問題は自動車整備業界にも及んでおり、年齢層の高い職場が増えています。
入社する人よりも定年退職を機に辞める人が多いため、後継者の育成に支障をきたしている職場も出てきています。

(参考:令和3年度 自動車特定整備業実態調査結果の概要について/自動車分解整備業実態調査結果概要/日本自動車整備振興会連合会)
 

若者の車離れ

若者の車離れといった言葉をよく耳にします。かつて、車を所有し乗ることがステータスと言われる時代もありました。しかし、経済的な事情やライフスタイルの変化から、車に憧れを持つ価値観は人によって大きく異なってきています。
最近の自動車は、ドライブレコーダーやバックモニターなどオプションを搭載するのが当たり前になっています。そのため車の購入価格も高騰につながります。また、車を所有すると様々な維持費もかかり、若者にとって経済的な負担は軽くありません。
公共交通機関が充実している都市部に住んでいると車を持つ必要性をあまり感じないこともあります。若者に限らず幅広い世代で自動車を所有しない人が増えているのです。

こういった背景から、自動車に興味や関心を持つ若者が減っており、その中から自動車整備士を目指す人の減少につながっているのです。近年では、IT業界などに人材が流出しているという見方が強く、職業選択の多様化による影響は大きいと言えるでしょう。



自動車整備士の待遇改善策

人手不足の影響から整備士一人あたりの業務量が増え労働環境が悪化し、耐えられず退職を余儀なくされる。企業側もそんな負のループを断ち切るべく、整備士が長く働き続けられるような労働環境の改善に乗り出しています。また、自動車整備士の総数を増やすため、若い人材に整備士を目指してもらえるような対策も始まっています。

給料は上昇傾向

自動車整備士の給料は低いと言われていましたが、平均年収は上昇傾向にあります。
自動車整備士全体による平均年収の推移を見てみましょう。

平成28年度 383万円
平成29年度 388万円
平成30年度 391万円
令和元年度 392万円
令和2年度 396万円
令和3年度 399万円

(引用:令和3年度 自動車特定整備業実態調査結果の概要について/自動車分解整備業実態調査結果概要/日本自動車整備振興会連合会)

自動車整備士全体の平均年収は、平成28年度では383万円でしたが、令和3年では399万円と、この6年間で平均年収は16万円上昇しています。あくまで全体の平均年収であるため勤め先やボジションによっては、さらなる高収入が望めます。整備士の離職を防ぎ、人材を確保するために、給料の見直しを行う企業は増加傾向です。中には、分単位で残業手当を付ける会社もあり待遇改善に向けた動きも出てきています。今後も給料の上昇が続く可能性は高いと言えるでしょう。

職場環境の見直し

かつての自動車整備士は、夏は暑く冬は寒い環境の元、空調設備のない職場で働くことが多くありました。そんな中で、無理な体勢をしながら作業を続けたため、体を壊して退職に至ることは珍しくありませんでした。
また、自動車整備士が激務でかつ残業が多いのは、人手不足であることも原因の一つと言われています。人手不足だから忙しい、忙しいから人が辞めるという悪循環に陥っている職場で、長く働き続けるのは厳しいものがあるでしょう。

近年では労働環境を改善するため、残業について対策を講じる企業が出てきています。定時以降はシステムを止めたり、セキュリティをかけて残業できないようにしたりと長時間労働を改善する動きが増えつつあります。また、整備士の体の負担を軽減するために、補助機械の導入や整備工場にクーラーを設置するなどの環境改善も一般的になってきました。
自動車整備士の待遇を見直し、長く安定的な働き方ができる労働環境を向上する動きから、企業の意識は確実に変わってきています。良い人材を獲得するために、待遇改善の動きは今後も加速していくでしょう。

職場環境の見直し

深刻化する人手不足に対して、自動車整備士を増やすべく国も対策に動いています。
国土交通省は、2014年に「自動車整備人材確保・育成推進協議会」を発足しました。若い人材を確保するため中高生に向けて、職場体験やインターンシップの推進、YouTubeでのPR活動などを行っています。また、シルバー人材や女性整備士が活躍できるように分業組み合わせの促進にも取り組んでいることから、フルタイム以外の働き方も選択肢の一つになるのではないでしょうか。
また、車検の際にITを活用することで、現場負担を軽減する動きがあります。自動で故障や異常を検知するセンサーを車に内蔵することで、安全性を保ったまま検査項目を減らす
対策です。実現に向けた議論が進められています。2023年には車検証を電子化することで、手続きが効率化し便利になるでしょう。

一方、厚生労働省では2018年に「専門実践教育訓練給付金」の制度を拡充しました。
雇用保険に加入していた求職者が、厚生労働省指定の専門実践教育訓練に認定された講座を受講するのが条件です。受講中もしくは修了すると、講座費用の50%(年間上限40万円)原則2年(最大3年)まで支給されます。
他の仕事を辞めた人が自動車整備士を目指す場合、一定条件を満たせば給付を受けることができる制度です。まだまだ認知度の低い制度ですが、人材育成のために国も動いています。



よりよい条件の企業に転職するなら今がチャンス

自動車整備士の数は減少傾向にあるものの、整備士の需要は年々高まっています。近年、自動車の性能向上により、以前と比べて壊れにくくなりました。そのため一台の車を長く乗るユーザーが増えている傾向にあります。車を長く安全に乗り続けるためには、自動車の整備や修理は必要不可欠です。また、公共交通機関が整っていない地方において、車を所有することは生活する上で欠かせません。地方では特に一人一台、車を所有している事が多く、整備・点検の仕事は常に求められています。

自動車整備士の求人は多くあるため、整備士の資格を持っていれば仕事探しには困りません。自動車整備士の不足を解消するために、様々な待遇改善や労働環境の見直しをする企業が増えています。人手不足の今は求人を選べる立場にあるため、この機会を活かして、よりよい条件を求めて転職を考えてみるのも良いかもしれません。

 


まとめ

現状、自動車整備士の数は減少傾向にあります。自動車の高性能化によって整備士の需要はこれからもますます高まる一方です。平均年収は以前に比べると増加傾向にあり、労働条件や職場環境などが見直され、待遇改善の動きを見せています。
また、自動車整備士の資格を持っていない人は、国の制度を利用して取得する道も用意されています。
人手不足の状況は、今後もしばらく続くと思われます。自動車整備士を求めている企業は依然として多いため、よりよい条件の職場を探すには有利な状況であると言えるでしょう。

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