自動車整備士の一日、仕事の流れを解説|ディーラー系・民間整備工場についてご紹介 | 株式会社ダウイン

自動車整備士の一日、仕事の流れを解説|ディーラー系・民間整備工場についてご紹介

2022/02/07

自動車整備士は一日を通して、どのような流れで仕事にとりかかっているのでしょうか。
ディーラー系整備工場や民間整備工場など、働く場所によって始業時間や仕事内容、休日の面で様々な違いがあります。
この記事では、ディーラー系整備工場と民間整備工場での一日の流れについてそれぞれ解説します。
 

目次





ディーラー自動車整備士の一日の流れ

ディーラーで働く、自動車整備士の平均的な一日の仕事の流れについて見てみましょう。
ディーラーの特徴として、お客様の予約状況などにより、一日のスケジュールは流動的になる傾向があります。
ディーラーの多くは10時に開店することが多いので、民間整備工場に比べると朝は少し遅めです。しかし、同じディーラー会社であっても、地域やエリアによって早く開店する店舗もあります。


出勤~開店準備

9時:出勤
私服で通勤し、更衣室で作業着に着替えます。
盗難やいたずら防止のため、工場内に保管していたお客様の車を、外の駐車場に移動させます。その後、工場内の清掃を行います。

9時30分:朝礼
営業マンや整備士など、店舗スタッフ全員を集めて、全体朝礼を行います。情報をみんなで共有しスケジュールを確認します。その後、部門ごとに分かれてミーティングを行います。
ディーラーでは、整備部門を「サービス」と呼びます。整備士が集まるサービスミーティングでは、サービススタッフ全員で当日の予定を確認し、情報の共有、当月の売上状況や進捗確認等を行います。
その後、作業管理ボードを見て、自分が担当する業務を確認します。今日の業務内容は、前日のうちに作業管理ボードで確認することができます。事前に知ることで、落ち着いて仕事に取り組めます

9時45分:開店準備
営業開始に向けて工場内の準備を行います。
整備がスムーズに行えるように、使用する機械や道具を準備します。


午前中の作業

10時00分:営業開始
各自割り当てられた仕事を進めていきます。その内訳は、整備士の能力やキャリアによって、担当する仕事が振り分けられています。作業指示書などを見ながら仕事を進め、終わったら上司に報告し、チェックを受けて次の作業へ移ります。
整備士の仕事は、車検整備、点検整備、一般修理、保証整備などありますが、午前中はまず、車検や12ヶ月点検などの点検業務から開始するディーラーが多いです。
整備士は、整備作業だけではなく、お客様に点検結果を報告・説明する業務も行います。


昼休み

12時30分:昼休み
店舗内には従業員用休憩室が用意されており、ここで各自用意した弁当などの昼食をとります。昼休みにお客様が来店することもあるため、外食に出ることは基本的にできません。
忙しい店舗や繁忙期には、昼休みの時間がずれこんでしまうこともあります。


午後の作業

13時30分:午後の作業開始
午前と同様、自分が担当する仕事を進めていきます。
午後になると、お客様の来店が増えるため、時間に合わせた対応をしていくことになります。
検査や整備の仕事のほかには、新車にオプションを取り付ける作業もあります。
途中休憩は合間を見つけて、各自のタイミングで取ることができます。


営業時間の終了

18時30分:終礼
エンジニアリーダーから良かった点や改善すべき点など、一日の報告があります。
その後、サービスマネージャーと当日の作業遅れ等の情報を共有し、残業の有無を確認します。残業があれば、引き続き業務に取りかかります。また、全体の仕事を早く終えるため、他の整備士の手伝いに入ることもあります。


片付け~帰宅

お客様から預かっている車を、工場内に保管するため車両を移動させます。
工場内の清掃や工具などの片付けも行います。
その後、作業管理ボードを見て、翌日の全体の予定や自分の仕事をチェックします。
更衣室で着替えを済ませて帰宅です。



民間整備工場で働く自動車整備士の一日の流れ

民間整備工場で働く、自動車整備士の平均的な一日の仕事の流れについて見てみましょう。
会社によって、取り扱う車種や対応する業務が多岐にわたるため、勤務形態が様々です。
勤務時間は8時30分から17時までの職場が多く、ディーラーと比べて出勤・退勤時間が早い傾向があります。また、残業はあっても、ディーラーのように連日残業がある工場は少ないです。


出勤~朝礼

8時:出勤
私服で通勤し、更衣室で作業着に着替えます。
出勤時の服装ですが、会社によっては作業着で通勤できる所もあります。
その後、清掃作業に入ります。

8時20分:朝礼
朝礼で、その日のスケジュールを確認します。
車両の預かりが何時にあるのか、車検を誰が担当するのか、個々が受け持つ仕事など、業務内容の再確認を行います。


午前中の作業

8時30分:午前中の作業開始
車検整備や点検整備、不適合箇所の修理など、各自割り当てられた仕事を進めていきます。
また、工場が指定工場(民間車検場)の許可を取っていない場合、陸運局へ車を持ち込む業務が発生することもあります。


昼休み

12時:昼休み
工場内に休憩スペースがあるので、各自用意した弁当などの昼食をとります。時間いっぱいまでしっかり休みを取る人もいれば、休憩時間終了を待たずに仕事を始める人もいます。


午後の作業

13時:午後の作業開始
午前中と同様、引き続き担当する仕事を進めていきます。

15時:小休憩
15分ほどの軽い休憩を挟んで、気分転換を行ってから、再び作業に取りかかります。

一日を通して、整備した車両の仕上がり確認や、納車準備などがあります。
納車準備には、洗車や室内清掃なども含みます。
また、使用した部品の発注作業や、届いた部品の検品なども行います。


終礼

17時:終礼
一日の作業結果を報告します。全体で進捗を共有し、残業の有無を確認します。
残業があれば、引き続き業務を続けます。


片付け~帰宅

工具や機械の整理整頓、工場内の清掃を行います。
終われば、着替えをして帰宅です。



ディーラー系整備工場と民間整備工場の休日の違い

ディーラーの場合、土日祝に営業しているため、定休日は月曜日や火曜日のところが多いです。そのため、整備士もディーラーの定休日に合わせた形となり、平日が休みの週休2日制または月6~8日のシフト制となっているのが特徴です。一方で、民間整備工場では、月曜日から金曜日まで働き、休みは土日祝が多いです。

 


まとめ

ディーラー系整備工場や民間整備工場で働く、自動車整備士の一日の流れを解説しました。働く場所によって、出勤時間や業務内容、休日など異なる点は様々あります。自分が働きたいと思える職場環境を明確にするため、事前に違いを知っておきましょう。
面接の際に、職場では実際どのような流れで業務を進めているのかを聞いてみて、職場を決める判断材料にすることをおすすめします。